確かに、エアロスミスは、ボン・ジョヴィよりカッコイイ。
音楽界における我が最愛のスターはボン・ジョヴィ(そしてそのフロントマンであるジョン)だが、彼らが自分たちで言ってたとおりだ。
音楽、演出、何もかも。
でも、ライブが終わって思い返せば、かっこいいより「美しい」と言った方が正しい。
ああ、美しさを感じたロック・バンドなんて、はじめてだ。
でも、スティーヴン・タイラーは、美男子ではない。メンバーも、美形とはいえない。
スティーヴンは皺くちゃの河童のような顔に、キンキラキンの服を着て、嗄れ声と裏声で歌い、くにゃくにゃと踊る下品で怪しいオッサン(ジーサン?)である。
それなのに、ステージで歌い踊る彼は美しかった。エレガントだった。
あのカタチに入っている魂が「スティーヴン・タイラー」でなかったら、あの美しさは生まれないだろう。「スティーヴン・タイラー」だからこそ、その魂の輝きがカタチを超越してしまう。
テレビでは観たことのあるエアロスミスだが、ちょっとスティーヴンの容姿は苦手だった。
でもホンモノを観てしまったら・・・・・・。
姿形など、まったくただのイレモノだ。
放出される魂の輝きの前に、カタチなど無意味である。陳腐な言い方をすれば、あれこそがスターのオーラなのだろう。
私は音楽ファンではなく、単なる音楽好きでしかないので、音楽に関しては何も言えない。
だが、音楽を超えたところで、演者のもつ魅力はわかるつもりだ。
スティーヴン・タイラーはMCで、私たちに向かって「beautiful」と言った。
ジョン・ボン・ジョヴィはよく「friendship」という言葉を使う。
そこに、バンドの魅力、スタイルの違いを感じる。
エアロスミスとボン・ジョヴィに限らず、大スターのもつ魅力はそれぞれ違うが、共通していることは、その魅力が圧倒的なものだということだ。
カタチを吹き飛ばすほどの魅力、輝き。
これを感じられるのは、やはりライブに勝るものはない。
『THIS IS IT』を観たとき、マイケル・ジャクソンのライブに行っておけばよかったと思った。
クィーンのライブDVDを観るたびに、自分がもう少し早く生まれてきてたらなあと思う。
スターだって、死んじゃったら、もう会えないんだよ。
だから、明日はエリック・クラプトンのライブに行ってきます。
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